さくらのレンタルサーバからConoHa WINGへWordPressを移行する方法|DNS・メールの注意点

さくらのレンタルサーバからConoHa WINGへ移行する前にサイト・DNS・メール・SSLを確認する人物のイラスト ホームページ作成

※この記事には広告が含まれます。

さくらのレンタルサーバで運営中のWordPressをConoHa WINGへ移すときは、サイトデータをコピーするだけでは終わりません。WordPress、DNS、SSL、メール、ドメイン管理、さくら側の解約を分けて進める必要があります。

順番を誤ると、サイトが旧環境と新環境へ分かれて表示されたり、ホームページは見えるのに仕事用メールだけ届かなかったりします。先に結論をまとめると、次の順で進めます。

  1. さくら側で管理しているサイト、DNS、メール、ドメインを一覧にする
  2. WordPressのファイルとデータベースを、さくらの契約外にも保存する
  3. ConoHa WINGを準備し、利用できる場合はテスト移行を行う
  4. 更新を止め、直前バックアップ後に本番移行する
  5. メールとDNSを準備してから接続先を切り替える
  6. Web、SSL、フォーム、メール、計測を確認する
  7. 新旧環境の確認が終わってから、さくらの解約を判断する

当サイトはConoHa WING上で運営していますが、本記事の作成にあたり、さくらのレンタルサーバからConoHa WINGへの実移行は行っていません。手順と注意点は2026年9月26日に両社の公式情報を確認して整理しました。契約内容、管理画面、DNS・メールの管理先は利用者ごとに異なるため、実行時は最新の公式案内と自分の管理画面を優先してください。記事構成と下書き作成には生成AIを補助利用し、公式情報と照合しています。

まだ乗り換えるか迷っている方は、「ConoHa WINGとさくらのレンタルサーバを比較」で、料金・契約期間・独自ドメイン・バックアップの違いを先に確認してください。

ConoHa WINGを契約済みで、さくら側の確認も終わっている方は「ConoHa WINGを準備してテスト移行する」へ進んでください。

  1. 先に結論|WordPress・DNS・メール・解約を分ける
  2. この記事が対象にする移行・対象外の移行
  3. さくら側で管理しているものを棚卸しする
    1. ドメインの管理先とDNSの管理先を区別する
    2. さくら固有のプラグインと設定を確認する
  4. さくらから移す前のチェックリスト
    1. ファイルとデータベースの両方を保存する
    2. かんたん移行の利用条件を確認する
    3. 更新停止と新旧サーバーの重複期間を決める
  5. 手順1|ConoHa WINGを準備してテスト移行する
    1. 独自ドメインをConoHaのサーバーへ追加する
    2. 移行元のURLとWordPressログイン情報を準備する
    3. テスト移行で新環境を確認する
  6. 手順2|更新を止めて本番移行する
    1. 直前バックアップを取り、更新を止める
    2. 本番移行後に旧サイトと比較する
  7. 手順3|DNSとSSLを切り替える
    1. サーバー移転・DNS変更・ドメイン移管を区別する
    2. ConoHa DNSへ切り替える場合
    3. さくらDNSや外部DNSを続ける場合
    4. DNS反映後にSSLとHTTPSを確認する
  8. 手順4|メールを移すか残すか決める
    1. ConoHaへメールを移す場合
    2. 外部メールを続ける場合
  9. 手順5|確認後にさくらの解約を判断する
    1. Webサイトの最終確認
    2. メールと旧環境の最終確認
    3. サーバー契約とドメイン契約を取り違えない
  10. 症状別の確認先
  11. よくある質問
    1. さくらで取得したドメインもConoHaへ移管する必要がありますか?
    2. 移行中にサイトは停止しますか?
    3. メールアドレスと過去メールも一緒に移りますか?
    4. 同じドメインとURLなら301転送やSearch Consoleの移転操作は必要ですか?
    5. さくらの初期ドメインを同じまま使えますか?
    6. かんたん移行を使えない場合はどうしますか?
    7. さくらはいつ解約できますか?
  12. まとめ|コピー完了ではなく切替確認まで行う
  13. 公式情報
    1. ConoHa WING
    2. さくらインターネット
    3. Google検索セントラル

先に結論|WordPress・DNS・メール・解約を分ける

移行で大切なのは、「コピー」と「切替」と「旧環境の終了」を同じ作業にしないことです。ConoHaのWordPressかんたん移行が完了しても、メールアドレスや過去メール、DNS、ドメインの管理契約まで自動で移るわけではありません。

工程 行うこと 完了の目安
棚卸し さくら側のファイル、DB、DNS、メール、ドメイン、契約を確認 移すもの・残すもの・不要なものが分かる
WordPress移行 ConoHaへコピーし、DNS変更前に確認 新環境で主要ページと管理画面が動く
メール準備 移行先アドレスまたは継続する外部メールを準備 DNS切替後の受信先が決まる
DNS・SSL切替 新しい接続先へ向け、HTTPSを確認 独自ドメインで新サイトが安全に表示される
解約判断 新旧Webとメールを確認後、さくら側を終了 旧環境に必要なデータや通信が残っていない

さくらで取得・管理中の独自ドメインは、管理先をさくらのままにしてConoHaのサーバーへ接続できます。サーバー移転とドメイン移管は別手続きなので、移行と同時にドメインまで転出する必要はありません。

また、移行完了前にさくらを解約しないでください。ConoHa公式は、DNSが完全に反映するまで最大24〜72時間かかる場合があり、その間は新旧どちらのサーバーへアクセスされる可能性があると案内しています。さくら公式も、移転時は新旧のWebとメールを並行して確認するよう案内しています。

この記事が対象にする移行・対象外の移行

この記事は、さくらのレンタルサーバ上にある自己ホスト型WordPressを、原則として同じ独自ドメイン・同じURL構造のままConoHa WINGへ移すケースを対象にします。

ケース この記事での扱い
独自ドメインのWordPressを同じURLで移す 対象。以下の手順で確認する
さくらの初期ドメインを使っている 同じURLをConoHaでは使えないため、独自ドメインへの変更を別に計画する
WordPressを新しく作る ConoHa WINGでWordPressを始める手順を参照
Wix等からWordPressへ作り直す かんたん移行の対象ではないため、サイト再構築として計画する
WordPress.com、マルチサイト、利用条件外の環境 かんたん移行を前提にせず、手動移行や専門業者への相談を検討
ドメイン名やURL構造も変える 301転送、URL対応表、検索移行を含む別の計画が必要

○○○.sakura.ne.jpの初期ドメインや、さくらが提供するサブドメインは、契約中であっても他社サーバーでは利用できません。これらを公開URLにしている場合は、単純なサーバー移転ではなく、独自ドメインへのURL変更を伴う移転になります。

さくら側で管理しているものを棚卸しする

さくらの契約には、WordPress以外の機能がまとまっている場合があります。見えているホームページだけでなく、次の項目を一つずつ確認します。

確認対象 さくら側で確認すること 移行時の判断
WordPress 公開URL、設置ディレクトリ、管理画面、WordPress・PHPのバージョン かんたん移行の利用可否を確認
ファイル・DB テーマ、プラグイン、アップロード、MySQL、バックアップ ファイルとDBを別々に保存
独自ドメイン 登録者、管理事業者、有効期限、自動更新 さくら管理を続けるか、後日移管するか決める
DNS 現在のネームサーバー、A・AAAA、CNAME、MX、TXT、サブドメイン 切替先DNSへ必要なレコードを準備
メール 全アドレス、転送、メーリングリスト、POP・IMAP、過去メール ConoHaへ移すか外部サービスを続けるか決める
SSL・転送 証明書、HTTPS転送、www有無、独自の.htaccess ConoHa側で再設定が必要か確認
その他 サブドメイン、cron、アクセス制限、FTP、フォーム、計測タグ WordPress移行だけでは再現されない設定を分離

ドメインの管理先とDNSの管理先を区別する

「ドメインをさくらで取得した」「ネームサーバーがさくらを向いている」「ホームページがさくらにある」は、それぞれ別の状態です。まず、ドメインの更新をどこで行い、現在どのDNSが使われ、どのレコードがWebとメールを指しているかを記録します。

ConoHa DNSへネームサーバーを変更する場合、さくらDNSにあるレコードは切替後に参照されません。A・AAAAやwwwだけでなく、MX、SPF等のTXT、DKIM、DMARC、サブドメイン、各種認証レコードを必要に応じて新DNSへ用意します。

さくら固有のプラグインと設定を確認する

さくらのクイックインストールを利用したWordPressには、さくら向けプラグインが含まれる場合があります。特に次を確認してください。

  • SAKURA RS WP SSL:さくらのレンタルサーバ向けの常時SSL化プラグインで、他社レンタルサーバーでは動作しないと公式に案内されています
  • TS Webfonts for SAKURA RS:さくらの対象プラン契約者向けにWebフォントを利用するプラグインです
  • .htaccess:HTTPS転送、アクセス制限、独自のリダイレクトが書かれていないか確認します

SAKURA RS WP SSLを有効にしている場合は、いきなり削除せず、先にファイルとデータベースを保存します。さくら公式の「常時SSL化プラグインから移行したい」の現行手順はWordPress 5.7以上を前提としているため、対象バージョンも確認してください。条件を満たす場合は、プラグインの無効化、.htaccessの修正、WordPress本体のSSL機能による再設定まで最後まで行い、旧環境でもHTTPS表示を確認してから移行します。移行後はConoHa側でもSSLを設定し、HTTPS表示と転送を改めて確認します。

ConoHa公式FAQでは、WordPressかんたん移行で.htaccessは移行されないと案内されています。HTTPS転送、アクセス制限、独自リダイレクト等の必要な規則は別に記録し、ConoHa環境との互換性を確認したうえで再設定します。旧設定をそのまま一括コピーしないでください。

Webフォントを使っている場合は、ConoHa移行後も同じ表示を維持できるとは限りません。代替フォントを決め、見出し、本文、ボタン、スマートフォン表示をテストします。

さくらから移す前のチェックリスト

ファイルとデータベースの両方を保存する

WordPressは、テーマや画像等のサイトファイルと、投稿・設定等が入ったMySQLデータベースの両方で構成されます。FTP等でファイルだけを保存しても、完全なバックアップにはなりません。

移行前に、少なくとも次をさくらの契約外に保存します。

  • WordPressのファイル一式
  • phpMyAdmin等で書き出したデータベース
  • 現在のDNSレコード一覧
  • 使用中のメールアドレス、転送、メーリングリストの一覧
  • 必要な過去メールと連絡先
  • 契約、有効期限、自動更新、ドメイン管理先の記録

さくら側のバックアップ&ステージングを利用していても、それだけに頼らないでください。さくらの公式案内では、レンタルサーバのアカウントを解約するとバックアップから復旧できないため、FTPとphpMyAdmin等で手元にも保存するよう案内しています。

かんたん移行の利用条件を確認する

ConoHaのWordPressかんたん移行は、すべてのWordPressで利用できるわけではありません。古いWordPressやPHP、マルチサイト、WordPress.com、ログイン時の二段階認証・画像認証、管理画面から画像を投稿できない環境等は対象外またはエラー原因になります。

利用条件とエラー原因の一覧は「ConoHa WINGへWordPressを移行する手順」で確認してください。対象外なら、無理に設定を変え続けず、手動移行または移行代行を含めて選びます。

更新停止と新旧サーバーの重複期間を決める

テスト移行後も旧サイトで投稿、注文、問い合わせ、会員登録等が増えると、テスト時点との差が生まれます。本番移行の前に更新停止時間を決め、関係者へ共有し、直前のバックアップを取り直します。

移行日とさくらの契約終了日を同日にしない方が安全です。DNS反映中に旧環境へ届くアクセスやメールを確認できるよう、余裕のある重複期間を設けます。

【広告・未契約の方へ】移行条件を確認してConoHa WINGの契約内容を見る

申し込む前に、利用条件、契約期間分の総額、自動更新、独自ドメインの扱いを確認してください。料金と更新条件は「ConoHa WINGの料金・更新料と契約条件」にも整理しています。

手順1|ConoHa WINGを準備してテスト移行する

独自ドメインをConoHaのサーバーへ追加する

ConoHa WINGを用意し、現在の独自ドメインをサーバーへ追加します。この時点では、ネームサーバーやWeb用DNSをまだ変更しません。ConoHa公式も、WordPress移行が完了してからネームサーバーを変更するよう案内しています。

ドメインをさくら管理のまま使う場合も、ConoHaのサーバーへドメインを追加できます。ドメイン移管は後から必要に応じて検討し、サイト移行と同時に行わない方が原因を切り分けやすくなります。

移行元のURLとWordPressログイン情報を準備する

ConoHaのかんたん移行では、移行元WordPressのURL、管理者ユーザー名、パスワード等を入力します。二段階認証、画像認証、ログインURL変更、アクセス制限、セキュリティプラグインが接続を妨げる場合があります。

認証を一時的に変更する場合は、作業時間を限定し、移行後に元の保護を戻します。パスワードを平文のメモやメールへ残さず、作業後は変更も検討してください。

テスト移行で新環境を確認する

利用できる環境なら、本番移行の前にテスト移行を行います。テスト環境では、見た目だけでなく次を確認します。

  • トップページ、主要記事、固定ページ、カテゴリーページ
  • WordPress管理画面へのログインと投稿編集
  • 画像、CSS、JavaScript、スマートフォン表示
  • 問い合わせフォーム、検索、目次、関連記事
  • テーマとプラグインの警告・エラー
  • 広告リンク、内部リンク、計測タグ
  • さくら固有のプラグインやフォントに依存した表示

テストサイトが見えることと、本番の独自ドメインでSSLが有効になることは別です。DNS・SSLは後の工程で確認します。

手順2|更新を止めて本番移行する

直前バックアップを取り、更新を止める

本番移行を始める直前に、もう一度ファイルとデータベースを保存します。投稿、コメント、受注、会員登録、フォーム送信等、データが増える機能を一時停止し、更新担当者にも作業終了まで編集しないよう共有します。

EC、予約、会員サイト等で停止が難しい場合は、一般ブログより移行難度が上がります。差分データの扱いと切り戻し手順を事前に決め、必要なら専門業者へ依頼してください。

本番移行後に旧サイトと比較する

ConoHaの本番移行を実行し、完了表示だけで終わらせず、テスト時と同じ項目を確認します。投稿数、固定ページ、メディア、メニュー、ウィジェット、フォーム、プラグイン設定を旧環境と比較します。

ConoHaのかんたん移行では、単一ファイルが大きい、同じディレクトリ内のファイル数が多い、データベースの一部テーブルに問題がある等の理由でエラーになる場合があります。失敗した場合は、DNSを変更せず、表示されたエラーと公式の原因別案内を確認します。

手順3|DNSとSSLを切り替える

サーバー移転・DNS変更・ドメイン移管を区別する

似た言葉ですが、役割は次のように異なります。

作業 変わるもの 今回の必須性
サーバー移転 WordPressを置くサーバー 必須
DNS変更 独自ドメインが参照するWeb・メール等の接続先 何らかの形で必要
ネームサーバー変更 DNSレコードを管理するサービス ConoHa DNSへ移す場合に必要
ドメイン移管 ドメインの管理事業者 任意。サイト移行後でもよい

さくらでドメインを管理し続けても、DNSを正しく設定すればConoHaのWebサイトを表示できます。管理先までConoHaへまとめたい場合も、まずサイト移行を安定させ、ドメイン移管は別日に行うと問題の原因を分けやすくなります。

ConoHa DNSへ切り替える場合

  1. さくら側にある現在のDNSレコードを保存する
  2. ConoHa DNSで自動生成されたWING用レコードを確認し、メール、サブドメイン、各種認証に必要なレコードを追加する
  3. WordPress本番移行とメール準備が完了していることを確認する
  4. ドメイン管理画面で、ConoHaの管理画面に現在表示されるネームサーバー情報へ変更する
  5. 新旧のWebとメールを並行して確認する

ConoHa WINGへドメインを追加すると、WINGで必要なDNSレコードは自動追加されます。自動生成されたWING用WebレコードがConoHaの接続先になっていることを確認し、別途残っている旧さくらサーバーのIPアドレスをA・AAAAへそのままコピーしたり、上書きしたりしないでください。不要な旧AAAAが残ると、IPv6通信だけ旧環境へ向く可能性があります。

ネームサーバーの値は、ConoHaの公式ページ間でも掲載数が異なる場合があります。古い記事の固定値を写さず、作業時のConoHa管理画面と最新公式手順に表示される値を使ってください。

さくらDNSや外部DNSを続ける場合

ネームサーバーを変えず、現在のDNSでWeb用レコードだけをConoHaの接続先へ変更する方法もあります。この場合、ConoHaのサーバー情報で接続先を確認し、www有無、IPv4・IPv6、サブドメインの扱いを含めて設定します。

さくら側のDNSを続ける場合は、レンタルサーバを解約した後も、そのDNSゾーンをどの契約・管理画面で継続できるかを先に確認します。サーバーを解約しても現在のDNSが無条件で残るとは考えず、ドメイン管理契約とDNS提供条件を確認してください。

メールをさくらまたはGoogle Workspace等に残すなら、MX・TXT等のメール用設定を維持します。ただし、現在表示されている値を新DNSへ盲目的にコピーしないでください。さくらでWebを外部サーバー、メールをさくらのレンタルサーバで使う場合、さくら公式はMXの指定先をレンタルサーバの初期ドメインとし、末尾のドットを含める手順を案内しています。現在の契約と最新の公式手順で正しい指定先を確認してから登録します。

Web用レコードだけを変えたつもりでも、DNSゾーン全体を作り直す操作ではメール用設定が欠けることがあります。逆に、旧さくらサーバーのWeb用A・AAAAまで残すと、新旧サイトへ接続が分かれる原因になります。

DNS反映後にSSLとHTTPSを確認する

独自ドメインがConoHaの新環境を参照するようになったら、ConoHa側で無料独自SSLの利用設定を確認します。WordPressかんたんSSL化を使う場合は、先に独自SSLが有効である必要があります。

旧環境の.htaccessやSSLプラグインによる転送と、ConoHa側のHTTPS転送が重なると、リダイレクトループの原因になる場合があります。次を確認してください。

  • http://からhttps://へ1回で正しく移動する
  • wwwあり・なしの正規URLが意図どおり
  • ブラウザに証明書エラーや混在コンテンツ警告が出ない
  • 画像、CSS、JavaScriptがHTTPSで読み込まれる
  • 管理画面とログイン画面を開ける

短時間にSSL設定を何度も繰り返すと、一時的な申請制限がかかる場合があります。反映待ちの状態で操作を連打せず、DNSと公式ステータスを確認します。

手順4|メールを移すか残すか決める

WordPressかんたん移行では、メールアドレス、メールボックス、過去メールは移りません。DNSを変更する前に、次のどの構成にするか決めます。

今後のメール DNS変更前に行うこと 切替後の確認
ConoHaへ移す 同じメールアドレスをConoHa側に作り、メールソフトへ新旧を別設定で追加 外部・同一ドメインとの送受信、迷惑メール、フォーム通知
さくらに残す レンタルサーバ契約を継続し、公式手順でMXの指定先・末尾のドット、TXT等を確認 Web切替後もさくら側で送受信できるか
Google Workspace等を続ける 外部サービス指定のMX・TXT等を新DNSにも登録 外部送受信とConoHa側のローカル配送
メールを使っていない フォーム通知先や転送だけ残っていないか確認 問い合わせテスト

ConoHaへメールを移す場合

DNS切替前に、さくらで使用中のメールアドレスを一覧にし、必要なものをConoHa側へ作成します。旧アカウントの設定を上書きせず、メールソフトへ新旧を別アカウントとして追加し、どちらにも届く期間を作ります。

POPで端末へ受信済みのメールは端末側に残りますが、IMAPのメールは旧サーバー上にあります。ConoHaへ自動的に現れるわけではないため、さくらの契約終了前にローカル保存または別の方法で移行します。連絡先、署名、振り分けルールも別に確認してください。

ConoHa側のメールアドレス作成、Webメール、メールソフト、SPF・DKIM・DMARCは「ConoHa WINGで独自ドメインの仕事用メールを作る方法」で確認できます。

外部メールを続ける場合

ホームページだけConoHaへ移し、メールを別サービスで続けることもできます。新しいDNSへ外部サービス指定のMX、SPF、DKIM、DMARC等を正確に移し、Web用レコードの変更と混同しないでください。

さくらのメールを残す場合は、メール機能を提供しているさくらのレンタルサーバ契約も継続します。サイト移行後にその契約を解約すると、さくら側のメールアドレスとメールボックスを利用できなくなります。

ConoHa WINGでは、同じサーバー内のドメイン宛メールをローカル配送する設定があります。外部メールを使うドメインは、ConoHa公式手順に従ってローカル配送をOFFにする必要がある場合があります。特に、ConoHa上のフォームや別アドレスから同じ独自ドメインへ送るテストを行います。

手順5|確認後にさくらの解約を判断する

独自ドメインで新サイトが一度表示されたという理由だけで、さくらを解約しないでください。DNS反映中は、利用者やメールの接続先が新旧に分かれることがあります。

Webサイトの最終確認

  • トップ、主要記事、固定ページ、404ページが表示される
  • WordPress管理画面へログインし、保存できる
  • HTTPS、www有無、内部リンク、画像が正常
  • 問い合わせフォームを外部アドレスから送信できる
  • 広告リンク、計測タグ、Search Console・GA4が意図したサイトで動く
  • スマートフォンで横スクロールや表示崩れがない
  • さくら固有のプラグイン・フォントを外した影響がない

メールと旧環境の最終確認

  • 外部アドレスから新しいメール環境へ受信できる
  • 新しい環境から外部アドレスへ送信できる
  • 同じ独自ドメイン間の送受信ができる
  • 旧メールサーバーへ新着が残っていないか確認した
  • 必要なIMAPメール、連絡先、署名を保存した
  • フォーム通知と自動返信が届く

旧サーバーのアクセスログを確認できる場合は、利用者や検索エンジンのアクセスが新環境へ移っているかも見ます。DNS変更後はキャッシュや接続元によって見え方が異なるため、自宅回線、スマートフォン回線、別ブラウザ等でも確認します。

サーバー契約とドメイン契約を取り違えない

さくらのレンタルサーバ解約と、独自ドメインの廃止・転出は別手続きです。ドメインをさくら管理のまま使う場合は、サーバーだけを終了し、ドメイン契約は継続します。「不要なサーバーを解約する」つもりで独自ドメインを廃止しないでください。

一方、WebだけConoHaへ移し、メールはさくらに残す構成では、さくらのレンタルサーバ契約を終了できません。さくら側のメールを別サービスへ移し、DNS切替と送受信確認を終えてから解約を判断します。

さくら公式は、サービス廃止後のデータは復元できないと案内しています。ファイル、データベース、メール、バックアップ、各種設定の保存を終え、移行先の動作を確認してから終了します。支払い済み期間の途中で手続きしても原則として返金されないため、契約終了日も確認してください。

症状別の確認先

症状 先に確認すること
ConoHaが移行元へ接続できない 移行元URL、サブディレクトリ、ログイン情報、二段階認証、画像認証、Basic認証、セキュリティ設定
移行途中でエラーになる 大きな単一ファイル、1ディレクトリ内のファイル数、DBテーブル、対象外プラグイン、容量
新旧サイトが交互に見える DNS反映途中の可能性。新旧を維持し、端末・回線・DNSの状態を確認
HTTPSでループする 旧.htaccess、SAKURA RS WP SSL、ConoHaのSSL・HTTPS転送の重複
文字やレイアウトが変わった さくら専用Webフォント、PHP差、テーマ・プラグイン互換性、キャッシュ
Webは見えるがメールが届かない MX・TXT、ネームサーバー、新旧メールアカウント、ローカル配送、DNS反映
フォーム通知だけ届かない 送信元、Reply-To、通知先、認証レコード、迷惑メール、フォーム設定

かんたん移行の対象条件やエラーの詳しい切り分けは「ConoHa WINGへWordPressを移行する手順」を参照してください。原因が分からない状態でDNSとプラグイン設定を同時に変えると、切り戻しが難しくなります。一つずつ変更し、変更前の値を残します。

よくある質問

さくらで取得したドメインもConoHaへ移管する必要がありますか?

必須ではありません。ドメインをさくら管理のまま更新し、DNSでConoHaのサーバーへ接続できます。管理先もConoHaへまとめたい場合は、サイトとメールが安定してからドメイン移管を別工程で行うと、問題を切り分けやすくなります。

移行中にサイトは停止しますか?

新旧サーバーを並行稼働し、データ移行とメール準備の後にDNSを切り替えることで、停止時間を抑えられます。ただし、DNS反映、サイト構成、更新頻度、エラーによって状況は変わるため、「必ず無停止」とは断定できません。更新停止時間と切り戻し手順を決めてください。

メールアドレスと過去メールも一緒に移りますか?

移りません。ConoHa側でメールアドレスを作り、DNS、メールソフト、過去メールを別に移行します。IMAPでさくらの旧サーバーに残るメールは、契約終了前に保存または移行してください。

同じドメインとURLなら301転送やSearch Consoleの移転操作は必要ですか?

公開URLが変わらない単純なホスティング移転なら、URL変更を伴うサイト移転用の301転送やアドレス変更ツールは通常の前提ではありません。ただし、www有無、http・https、パーマリンク、サブディレクトリを変えた場合は別です。新旧URLを比較し、canonical、サイトマップ、robotsも確認します。

さくらの初期ドメインを同じまま使えますか?

使えません。○○○.sakura.ne.jpの初期ドメインや、さくらが提供するサブドメインは他社サーバーでは利用できません。独自ドメインを用意し、URL変更を伴う移転として計画してください。

かんたん移行を使えない場合はどうしますか?

ファイルとデータベースを手動で移す、移行用プラグインを比較する、ConoHaや第三者の移行代行を検討するといった方法があります。EC、予約、会員サイト、大容量サイト、独自開発部分がある場合は、バックアップと切り戻しを含めて専門家へ相談する方が安全です。

さくらはいつ解約できますか?

DNS切替後にWeb、SSL、管理画面、フォーム、計測、メールを確認し、旧環境へ必要なアクセスや新着メールが残っていないと判断してからです。バックアップを契約外へ保存し、サーバーとドメインのどちらを終了するのかも確認してください。メールをさくらに残す場合は、さくらのレンタルサーバ契約も継続します。

まとめ|コピー完了ではなく切替確認まで行う

さくらのレンタルサーバからConoHa WINGへの移行では、次の順番を守ります。

  1. 独自ドメイン、設置ディレクトリ、さくら固有プラグインを確認する
  2. ファイルとデータベースを、さくらの契約外にも保存する
  3. DNSレコード、メールアドレス、過去メール、契約を棚卸しする
  4. ConoHaでテスト移行し、表示と機能を確認する
  5. 更新を止め、直前バックアップ後に本番移行する
  6. メールを準備し、DNSとSSLを切り替える
  7. 新旧のWebとメールを確認してから、さくらの解約を判断する

ドメイン移管は必須ではなく、WordPress移行、メール、DNS、SSLとも別工程です。一度に全部を変更せず、問題が起きたときに戻せる状態を残してください。

【広告】移行準備を整えてConoHa WINGを検討する

サーバー料金、契約期間、自動更新、独自ドメインの条件を確認してから申し込んでください。すでに契約済みの方は、広告を利用せず「ConoHa WINGへWordPressを移行する手順」で移行条件と操作順を確認できます。

移行後は「WordPress開設後に最初にする設定12項目」で、バックアップ、SSL、管理者アカウント、フォーム、計測も確認してください。

公式情報

公式情報確認日:2026年9月26日

ConoHa WING

さくらインターネット

Google検索セントラル

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